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ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー
みなさん、こんばんは。モリビルです。
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週末はビール作りに明け暮れました。
土曜日、KCのホームブリューのお店に行きました。
オールグレイン(麦芽からモルトを作る)で、ビールを作るというので、見学に。

今回はドイツの麦芽、ドイツのイースト、ドイツのホップを使ったジャーマンピルスナーを作る!!(僕は見ているだけです)

ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_17125439.jpgこれが彼のブリューイングシステムです。10ガロンのバッチが作れます。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14432273.jpg
システムの説明書を見せてもらいました。クリックすると拡大されます。
右のタンクは水を入れます。モルトを抽出するためのお湯をここで作ります。
真ん中のタンクはマッシュタンクといって、この中で水の温度を徐々にあげていき、麦芽を糖に変えていきます。(糖化=マッシング)
左には抽出したモルトを受けるためのタンク。
3つのタンクともにガスで加熱することができます。
そして右の端には熱交換器がついた、循環用のポンプがあります。



ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_17105499.jpgこれがポンプ。
マッシング(糖化行程)や、スパージング(抽出行程)のときに液体を移動させます。
前面パネルに設定温度、現在温度がデジタルで表示されます。



ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_17111878.jpg僕がお店についたのが、11時くらい。
KCは8時半から既にマッシング行程をはじめていました。
マッシュタン(Mash Tun)の中の様子。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_17115077.jpg彼はPro Mashという市販のソフトを使って、何度で何分処理するか、というレシピをプログラムしていました。
うまくいけば、original gravity(初期比重)が1.040~1.048程度のモルトが出来る予定。
75%の回収率を期待しています。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_1712728.jpgモルトにイーストを加えて、スターターを作っている様子。
今回は5ガロンの発酵容器を二つ使うのですが、リキッドイーストが一本しかない、ちょっと量が心配だ。こうしてスターターを作っておくことで、イーストの数が増殖して、スムーズに発酵がはじまるのだそうです。



ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_17132925.jpgピルスナーを作るときは、ステップマッシュと言って、段階的に温度をあげていく必要があるそうです。
エールなら、シングルマッシュで簡単だ、と言ってました。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14311436.jpgタンクに火をかけている様子。ぐおー。
この日は寒かったので、火のそばにいると温かくて気持ちよい。



昼食を食べに出たり、店の中で新しいグッズを物色したり、ビール作りの本を読んだり、たまにやってくるお客さんと雑談したり、マッシングの温度を時々みたり。
そんなこんなでマッシング終了。開始から7時間後です。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_1431426.jpgそして次はスパージング(抽出行程)。
右のタンクから真ん中のタンクへとお湯をポンプを使って移動させ、糖化したモルトを一段低いタンクへと抽出する作業です。
淡い色の液が出てきました。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14321343.jpgモルトがたまってくると、色が濃く見えてきます。
お化けしゃもじをあてて、液が勢いよく流れ出してたくさんの酸素を取り込んでしまうのを防ぎます。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14323377.jpgだいぶんモルトがでてきました。
11ガロンぐらい出てきたところでストップ。1ガロンくらい蒸発するだろうという計算です。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_1432503.jpgそして、タンクに火をつけます。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14331773.jpgそのままモルトを沸騰させます。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_1434041.jpg3回に分けてホップを投入します。なんだか抹茶のような外観ですね。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14341845.jpgこちらはスパージングし終わったあとのマッシュタンの中の様子。
ちょっと口に含んでみたけど、甘みもなく、ただのもみがらでした。
糖分はみなモルトになったんですね。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14345440.jpg勢いよく沸騰しているウォート。
時々へらで外壁についたホップの固まりを中に戻してやります。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14353481.jpgこれが今回つかったホップ。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_1435534.jpg沸騰の最後の15分に、イマージョンタイプのウォートチラーを消毒のため沈めます。
この辺はモルトエキストラクトを使った時と同じですね。


80Fまで温度を下げたところで、タンクの下についたバルブからガラスカーボイにウォートを移します。

ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14361193.jpgそして、スターターをそれぞれのカーボイに加え、オーバーフロー防止用のチューブを取り付けると一時発酵の準備完成!!
作業開始から11時間後です。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_14515921.jpg
冷蔵庫に貼ってあったポエトリーマグネット。
"I love to enjoy taste the sweet, hoppy, refreshing homebrew beer"
そうだよねー。


ALL GRAINで作る、ジャーマンピルスナー_b0081504_17122852.jpgこちらは3日前にビール教室で仕込んだビールの様子。
激しく発酵が進んでいます。

ガラスカーボイの中で、初期の一次発酵を見るのは初めてだったので、珍しくてしばらく眺めていました。細かい泡がポコポコと出てきて、全体がぐるぐると循環していて、いかにも活動している、といった様子でした。

楽しいなー、これ見るの。


あとは容器を洗浄したり、片付けをして、「じゃまた教室がある水曜日にね!手伝ってくれてありがとう!」
「いいえ、こちらこそ楽しませてもらったよ」
と言葉を交わして別れたのでした。

オールグレインのシステム、今のアパートじゃとても持てないし、いいものを見させてもらいました。ラガーなので、冷蔵庫で2ヶ月ほど発酵させないといけないらしい。
どんな仕上がりになるのか、楽しみ。


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by moribeer | 2007-01-15 16:01 | ビール作り
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